tv

202011.29放送

農業用生分解性マルチ

  • 池ノ上レポーター

    今回のたわわのわは愛から生まれた“あいさいマルチ”を紹介します。

  • 11月11日、県内各JAの関係者が参加してあいさいマルチの利用を促すための研修会が行われました。

    経済連園芸資材課の担当者によるあいさいマルチの取り組み状況や商品の説明が行われた後は実際に使われているさつまいも畑を視察しました。

     
  • 池ノ上レポーター

    マルチっていうのはどういったものなんですか?

  • JA鹿児島県経済連 園芸資材課 積山昇平さん

    マルチの役割は地面に被覆して地温の上昇と水分の蒸発を抑制させることにより、土壌の環境を良くして作物の生育を促進させる効果があります。

  • 池ノ上レポーター

    一般的なマルチとあいさいマルチはどういった違いがあるのですか?

  • JA鹿児島県経済連 園芸資材課 積山昇平さん

    一般的なマルチは収穫する前にひとつひとつ剥ぎ取り作業が必要なのですが、このあいさいマルチは微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、剥ぐ必要がありません。

  • 池ノ上レポーター

    便利ですね。

  • マルチを剥ぐ奥さんの作業負担を減らしたいという「愛する妻」への想い、そして「愛する野菜」が由来となり、“あいさいマルチ”と名付けられました。

     
  • 池ノ上レポーター

    あいさいマルチには種類ってあるのですか?

  • JA鹿児島県経済連 園芸資材課 積山昇平さん

    現在は黒のマルチと透明のマルチを製造しております。黒の場合はサツマイモ、キャベツ、白菜、ブロッコリーなどで使用していただいており、透明だとサトウキビや里芋などで使用しております。

  • こちらはあいさいマルチを利用している生産者の東馬場 伸さん。あいさいマルチを使ってサツマイモを育てています。

     
  • 池ノ上レポーター

    実際にあいさいマルチをご使用されているとのことですが、使ってみていかがですか?

  • 生産者 東馬場 伸さん

    高齢化社会になって労働力の不足ということで、生分解(あいさいマルチ)であれば重労働の削減といいますか作業性が大事であると。やはり作業の省力化を図るためにはこの生分解性マルチ(あいさいマルチ)は資材として欠かせないものではないかなと思っております。

  • 池ノ上レポーター

    今後もこういった資材ですとか道具を使って農業を頑張っていきたいですね。

  • 生産者 東馬場 伸さん

    そうですね。やはり農業をする以上は環境というものを考えて、農業が一番自然に関係があるというか自然を大事にできる職業ではないかと思いますので、そのために土に帰るものが必要であるという風に思っております。

  • 今後もあいさいマルチを使った効率的な農業の広がりが期待されます。

     
  • JA鹿児島県経済連 園芸資材課 積山昇平さん

    今後は今回のように研修会を通してあいさいマルチの魅力を伝えていき、省力化であったり、生産面積の拡大に繋げられるよう生産者に提供していければなあと思いますので今後とも引き続き推進に励んでいきたいと思っております。